【 ヒューマン小説 】 子どもの純粋さに惹かれてブランコに乗りたくなる小説
 『ぶらんこ乗り 』 著者:いしいしんじ(新潮文庫)
子どもは本当に純粋なんだと思います。
純粋だからこそ、とっても素敵なこともあるし、時に残酷に見えることもある。
それは、たぶん大人からの目線で見ているからなのかもしれないですね。
でも私はそんな、子どもの何にも捉われてなくて、何にも縛られていない ピュアさが大好きです。
なんというか、大人がわざわざ理由を並べて言葉を伝えようとするのに 子どもはそれをすっとばして、真っ直ぐ心に届きます。
あまりにも真っ直ぐすぎて、大人にはキャッチできなかったりしますが、 それはそれで、大人がんばるぞ!っていう気にさせられます。
この小説からも、そんな子どものピュアさがどんどんでてきます。
真っ直ぐな目に射抜かれたように、ときに戸惑うようなこともありますし、 ひるんじゃうこともあったんですけど、それはそれ。
子どもの瞳をまっすぐうけとめたいな、って思う小説でした。
※この小説にでてくるお父さんとお母さんの夫婦仲がすっごい素敵です。 ----------------------------------------------------------------------- ★読み進め安さ ☆☆☆☆ ★男性へのオススメ度 ☆☆☆ ★女性へのオススメ度 ☆☆☆☆☆
◆できればこんな方に読んでほしい
・幼稚園から小学生くらいのお子さんをお持ちの方 ・サーカスにいったことのある方で、動物園も大好きな方 ・「私地面と平行になるくらいまでブランコこげます!」という素敵な方
『ぶらんこ乗り 』 著者:いしいしんじ(新潮文庫) ----------------------------------------------------------------------- <以下アマゾンより引用> 内容(「BOOK」データベースより) ぶらんこが上手で、指を鳴らすのが得意な男の子。声を失い、でも動物と話ができる、つくり話の天才。もういない、わたしの弟。―天使みたいだった少年が、この世につかまろうと必死でのばしていた小さな手。残された古いノートには、痛いほどの真実が記されていた。ある雪の日、わたしの耳に、懐かしい音が響いて…。物語作家いしいしんじの誕生を告げる奇跡的に愛おしい第一長篇。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) いしい しんじ 1966(昭和41)年大阪生れ。京都大学文学部仏文学科卒。2000(平成12)年、初の長篇小説『ぶらんこ乗り』を発表。たいへんな物語作家が現われたと大きな話題に。’03年、第二長篇『麦ふみクーツェ』で坪田譲治文学賞受賞。’04年、第三長篇『プラネタリウムのふたご』が三島賞候補作に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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