【 SF小説 】 現実世界を思い出すのに少し時間が必要だった小説

『シャングリ・ラ 上 』著者:池上永一(角川文庫 い 51-4) 『シャングリ・ラ 下』著者:池上永一 (角川文庫 い 51-5)
はじめて読んだ池上永一さんの小説。
これは展開がすごかったです。
私は常々、「SF小説を読むときは、現実世界のこと忘れてしまうくらいにしてほしいなぁ」
と思っているのですが、この小説『シャングリ・ラ』はそれを叶えてくれた本。
現在世界が進んでいった先にある未来
炭素経済で成り立つ世界。
地表は森林化され、都市には超構想建造物「アトラス」が 聳え立っている。
その世界で経済を動かす、カーボニストたち、 地表で生活するゲリラ、そしてアトラスで悠々と過ごす政府。 謎の会社-アトラス公社。
たくさんの登場人物が物語が進むにつれて絡みあい、 読み進むにつれて驚きの回数が増していく。
もう途中からどうなるかなぁ~と予想もできなくなって ただただ、次の展開をワクワクしながら読んで読んで読んで、、、
気が付いたら読みおわっていました(笑)
ちょっと過激すぎたり、強引なところもあるのですが、 それはそれでこの作品をのおもしろい小説にしているのだと思います。
----------------------------------------------------------------------- ★読み進め安さ ☆☆☆☆☆ ★男性へのオススメ度 ☆☆☆☆ ★女性へのオススメ度 ☆☆☆
◆できればこんな方に読んでほしい
・忙しすぎた仕事が終わって、とりあえず現実逃避したい方 ・攻殻機動隊のような未来感が好きな方 ・ブーメランをぶん投げてみたい方
≫『シャングリ・ラ 上 』著者:池上永一(角川文庫 い 51-4) ≫『シャングリ・ラ 下』著者:池上永一 (角川文庫 い 51-5)
----------------------------------------------------------------------- <下記アマゾンより引用>
内容紹介 21世紀半ば。熱帯化した東京には巨大積層都市・アトラスがそびえていた。さまざまなものを犠牲に進められるアトラスの建築に秘められた驚愕の謎とは--? まったく新しい東京の未来像を描き出した傑作長編!!
内容(「BOOK」データベースより) 加速する地球温暖化を阻止するため、都市を超高層建造物アトラスへ移して地上を森林化する東京。しかし、そこに生まれたのは理想郷ではなかった!CO2を削減するために、世界は炭素経済へ移行。炭素を吸収削減することで利益を生み出すようになった。一方で、森林化により東京は難民が続出。政府に対する不満が噴き出していた。少年院から戻った反政府ゲリラの総統・北条國子は、格差社会の打破のために立ち上がった。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 池上 永一 1970年生まれ、沖縄県石垣市出身。94年、早稲田大学在学中に『バガージマヌパナス』で第6回日本ファンタジーノベル大賞を受賞する。98年には『風車祭(カジマヤー)』が直木賞候補になる。沖縄の伝承と現代が融合した豊かな物語世界が注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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