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ぴこさんの小説家からの贈り物
小説好きによる、小説家のための、小説紹介ブログ

プロフィール

ぴこさん

Author:ぴこさん
IT企業に勤める傍ら、もくもくと小説を読んでおります。

心が温まったり、せつなくなったり、
いとおしくなったり。

そんな心の中に春夏秋冬をくれる、
小説を一冊でも多くご紹介できれば
なぁ。と思っています。



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【 SF小説 】                                                    読み終わったときに何もなくなってしまう崩壊感を感じる小説

古川日出男 著 『サウンドトラック(上・下)』
サウンドトラック〈上〉』 著者:古川 日出男 (集英社文庫)
サウンドトラック〈下〉』 著者:古川日出男 (集英社文庫)


日常すごしていて、体中で走り出したくなるような感覚になったとき、

ワタクシぴこは、とりあえずライブにいきます。


大音量のサウンド、かきならすギター、
心臓を揺らすドラム、脳から体へ一直線で落ちてくるボーカルの声


そんな非日常で心の中をふっとばして、
また平和な日常に戻ってくるのです。


このサウンドトラックは、ある種そんなライブに似ているのかなと思います。


崩壊と破壊と創造と。


よくテーマになりそうなところですが、
登場してくる若者の少々情緒的なところもあいまって
おもしろい作りになっている気がします。


ん~、でもこれは賛否両論ですね。
(たまには辛口!)


本当に読み終わった後に、いろいろ霧散して
何ものこんなかったです!


たまにはこんなのもいいのではないかなと思います。
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★読み進め安さ      ☆☆☆
★男性へのオススメ度  ☆☆☆☆
★女性へのオススメ度  ☆☆☆

◆できればこんな方に読んでほしい

  今回は一つだけ!

  ・忘年会でも今年を忘れることができなかったそこのあなた。

サウンドトラック〈上〉』 著者:古川 日出男 (集英社文庫)
サウンドトラック〈下〉』 著者:古川日出男 (集英社文庫)
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<以下アマゾンより引用>
出版社/著者からの内容紹介
2009年、東京崩壊。
2009年の東京はヒートアイランド現象が加速し、熱帯と化していた。伝染病、異常気象、外国人弾圧運動…。末期的な状況をサバイブする青年と女子高生たちの姿を描く新世代の青春小説。(解説・柴田元幸)

内容(「BOOK」データベースより)
東京は異常な街に変貌していた。ヒートアイランド現象によって熱帯と化し、スコールが降りそそぐ。外国人が急増し、彼らに対する排斥運動も激化していた。そんな街に戻ってきた青年トウタと中学生ヒツジコ。ふたりは幼いころ海難事故に遭い、漂着した無人島の過酷な環境を生き延びてきたのだった。激変した東京で、ふたりが出会ったものとは―。疾走する言葉で紡がれる、新世代の青春小説。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
古川 日出男
1966年福島県生まれ。1998年に『13』でデビューする。2002年『アラビアの夜の種族』で日本推理作家協会賞日本SF大賞をダブル受賞。2006年に『LOVE』で三島由紀夫賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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【 SF小説 】リアリティに満ち溢れた小説                                         副題:うっかりしてると現実と錯覚しちゃうよ!

村上 龍 著 『半島をでよ(上・下)』
半島を出よ〈上〉』 著者:村上龍 (幻冬舎文庫)
半島を出よ〈下〉』 著者:村上龍 (幻冬舎文庫)

北朝鮮と日本。


核問題もそうですが、やはり拉致問題が社会に大きなインパクトを
与えてから、きってもきれない関係になりました。


北朝鮮の一挙手一投足を日本が見つめ、
見つめられる北朝鮮はそれを翻弄する。

そんな関係になってるように思います。



(なんか今日ぴこまじめだ!)


この小説「半島をでよ」は、まさにその北朝鮮との関係の中で
リアルに起こるんじゃないかと思わしてくれるようなストーリー展開です。

そもそも特殊部隊のコマンドとかがでてくるので、
バリバリのバトルのところもあるのですが、
北朝鮮の部隊のプロ感、そして制圧下におかれた民衆の心理が
まるで本当にあったことをあとでドキュメンタリーしたかのような
臨場感で迫ってきます。


さすが。
いや、これは本当にさすが!という逸品です。
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★読み進め安さ      ☆☆☆
★男性へのオススメ度  ☆☆☆☆☆
★女性へのオススメ度  ☆☆☆

◆できればこんな方に読んでほしい

  ・北朝鮮がテポドンを発射した!と聞くと過剰に反応してしまう方
  ・心理学を専攻されている方
  ・金正男は、実はまだディズニーランドにいきたがっていると思う方

半島を出よ〈上〉』 著者:村上龍 (幻冬舎文庫)
半島を出よ〈下〉』 著者:村上龍 (幻冬舎文庫)
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<以下アマゾンより引用>
二〇一一年春、九人の北朝鮮の武装コマンドが、開幕ゲーム中の福岡ドームを占拠した。さらに二時間後に、約五百名の特殊部隊が来襲し、市中心部を制圧。彼らは北朝鮮の「反乱軍」を名乗った。慌てる日本政府を尻目に、福岡に潜伏する若者たちが動き出す。国際的孤立を深める日本に起こった奇蹟!話題をさらったベストセラー、ついに文庫化。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
村上 龍
1952年長崎県生まれ。76年「限りなく透明に近いブルー」で第七五回芥川賞受賞。「コインロッカー・ベイビーズ」で野間文芸新人賞、「村上龍映画小説集」で平林たい子賞を受賞。『トパーズ』『KYOKO』で映画監督も務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌


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【 SF小説 】 ミクロな世界旅行を楽しめる小説

村上春樹 著 『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 』 著者:村上春樹(新潮文庫)
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 』 著者:村上春樹(新潮文庫)


みなさんはドラエモンを知ってらっしゃいますか?

国民的アニメなだけに、さすがに知ってるよ!
という方が大半だと思います。


その中にでてくる『スモールライト』

たしかスモールライトでか、小さくなる飛行機でだったか、
一度のびたとドラエモンがしずかちゃんの口の中からはいって
つまっているものを探しに行く。みたいなお話がありました。


あのとき私はみながら思ったのが、

「一度はいったら戻って来れないんじゃないかな。」と不安に駆られながら見ていました。

あまりにも小さすぎる世界になると、自分もすごい小さくなるわけだけから
その存在の小ささや危うさにドキドキしてしまいます。


この小説も、そんなドキドキしてしまうような危うい世界感があります。


そして、そのドキドキする危うさと、秘密を暴いていこうとする冒険劇に
どうしようもなく惹かれて、小説の世界に落ちていってしまうのです。


この、小説の中にどんどん引き込んでくれるこの世界感が本当に好きです。
ミクロな世界旅行に行った気分になれる素敵でおもしろい小説です。
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★読み進め安さ      ☆☆☆☆
★男性へのオススメ度  ☆☆☆☆☆
★女性へのオススメ度  ☆☆☆

◆できればこんな方に読んでほしい

  ・大学生になって、村上春樹さんの小説をはじめて手にとる方
  ・社会人になって、村上春樹さんの小説をはじめて手にとる方
  ・「博士」と呼ばれるような難しいことを日々考えている方々

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 』 著者:村上春樹(新潮文庫)
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 』 著者:村上春樹(新潮文庫)
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<以下アマゾンより引用>
内容(「BOOK」データベースより)
高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。

テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌


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【 SF小説 】 現実世界を思い出すのに少し時間が必要だった小説

池上永一 著 『シャングリ・ラ (上・下)』

『シャングリ・ラ 上 』著者:池上永一(角川文庫 い 51-4)
『シャングリ・ラ 下』著者:池上永一 (角川文庫 い 51-5)


はじめて読んだ池上永一さんの小説。


これは展開がすごかったです。


私は常々、「SF小説を読むときは、現実世界のこと忘れてしまうくらいにしてほしいなぁ」


と思っているのですが、この小説『シャングリ・ラ』はそれを叶えてくれた本。


現在世界が進んでいった先にある未来


炭素経済で成り立つ世界。


地表は森林化され、都市には超構想建造物「アトラス」が
聳え立っている。


その世界で経済を動かす、カーボニストたち、
地表で生活するゲリラ、そしてアトラスで悠々と過ごす政府。
謎の会社-アトラス公社。


たくさんの登場人物が物語が進むにつれて絡みあい、
読み進むにつれて驚きの回数が増していく。


もう途中からどうなるかなぁ~と予想もできなくなって
ただただ、次の展開をワクワクしながら読んで読んで読んで、、、


気が付いたら読みおわっていました(笑)


ちょっと過激すぎたり、強引なところもあるのですが、
それはそれでこの作品をのおもしろい小説にしているのだと思います。


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★読み進め安さ      ☆☆☆☆☆   
★男性へのオススメ度  ☆☆☆☆
★女性へのオススメ度  ☆☆☆

◆できればこんな方に読んでほしい

  ・忙しすぎた仕事が終わって、とりあえず現実逃避したい方
  ・攻殻機動隊のような未来感が好きな方
  ・ブーメランをぶん投げてみたい方

  ≫『シャングリ・ラ 上 』著者:池上永一(角川文庫 い 51-4)
  ≫『シャングリ・ラ 下』著者:池上永一 (角川文庫 い 51-5)

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<下記アマゾンより引用>

内容紹介
21世紀半ば。熱帯化した東京には巨大積層都市・アトラスがそびえていた。さまざまなものを犠牲に進められるアトラスの建築に秘められた驚愕の謎とは--? まったく新しい東京の未来像を描き出した傑作長編!!

内容(「BOOK」データベースより)
加速する地球温暖化を阻止するため、都市を超高層建造物アトラスへ移して地上を森林化する東京。しかし、そこに生まれたのは理想郷ではなかった!CO2を削減するために、世界は炭素経済へ移行。炭素を吸収削減することで利益を生み出すようになった。一方で、森林化により東京は難民が続出。政府に対する不満が噴き出していた。少年院から戻った反政府ゲリラの総統・北条國子は、格差社会の打破のために立ち上がった。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
池上 永一
1970年生まれ、沖縄県石垣市出身。94年、早稲田大学在学中に『バガージマヌパナス』で第6回日本ファンタジーノベル大賞を受賞する。98年には『風車祭(カジマヤー)』が直木賞候補になる。沖縄の伝承と現代が融合した豊かな物語世界が注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



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