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ぴこさんの小説家からの贈り物
小説好きによる、小説家のための、小説紹介ブログ

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ぴこさん

Author:ぴこさん
IT企業に勤める傍ら、もくもくと小説を読んでおります。

心が温まったり、せつなくなったり、
いとおしくなったり。

そんな心の中に春夏秋冬をくれる、
小説を一冊でも多くご紹介できれば
なぁ。と思っています。



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【ヒューマン小説】                                          言葉を使わなくたって愛は伝わるんだ、って思った小説

梨木香歩 著 『西の魔女が死んだ』
『西の魔女が死んだ 』 著者:梨木香歩(新潮文庫)


日々すごしていてたまに思うこと。


それは



「言葉なんてなくったって伝わればいいのに。。。」



ってこと。



変に言葉を尽くしたいない。


ただ想いをつたえるなら一言だっていい。


そんな風にして伝えることができたら、幸せだなぁ。


もちろん私が想っていることが全部伝えたい、伝わるはず。


なんてことは想わないのですが、表現されていることだけが全てでは決してないはず


なんて思ってしまうタチでして。。。


やっぱり本当のやさしさは、人に見えないところで、


誰にも気づかれずにされていることが、本当にきれいなやさしさなんじゃないかなぁと思います。



言葉が少ないからこそ、その思いの深さに涙してしまう。


そんな小説でした。
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★読み進め安さ      ☆☆☆☆
★男性へのオススメ度  ☆☆☆
★女性へのオススメ度  ☆☆☆☆☆

◆できればこんな方に読んでほしい

  ・おじいちゃん、おばあちゃんが大好きな方
  ・言葉の少ない世界へ言ってみたいな、と思う方
  ・優しい魔女だっているんだい!って信じている方

  『西の魔女が死んだ 』 著者:梨木香歩(新潮文庫)

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<以下アマゾンより引用>

出版社 / 著者からの内容紹介
「西の魔女」とは、中学生の少女・まいの祖母のこと。学校へ行けないまいは、田舎の祖母のところで生活することに。まいは、祖母の家系が魔女の血筋だと聞く。祖母のいう魔女とは、代々草木についての知識を受け継ぎ、物事の先を見通す不思議な能力を持つ人だと知る。まいは自分も魔女になりたいと願い、「魔女修行」を始める。この「魔女修行」とは、意志の力を強くし、何事も自分で決めること。そのための第一歩は規則正しい生活をするといった地味なものだった。野苺を摘んでジャムをつくったり、ハーブで草木の虫を除いたりと、身近な自然を感じながらの心地よい生活が始まる。次第にまいの心は癒されていく。魔女はいう。「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」そしてまいは、この「西の魔女」から決定的なメッセージをうけとるのだった……。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

出版社からのコメント
<第44回小学館文学賞受賞>
<児童文学者協会新人賞受賞>
<新美南吉文学賞受賞>

「西の魔女」とは、中学生の少女まいの祖母のこと。学校へ行けないまいは、祖母のもとで、何でも自分で決められるようになる「魔女修行」をすることに・・・。生きる力を与えてくれる、癒しの児童文学、誕生。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
梨木 香歩
1959(昭和34)年、鹿児島生れ。英国に留学、児童文学者のベティ・モーガン・ボーエンに師事。『西の魔女が死んだ』で日本児童文学者協会新人賞新美南吉児童文学賞小学館文学賞を、『裏庭』で児童文学ファンタジー大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



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【分類不能の「殺し屋」小説】 次の日から超能力を使いたくなる小説

伊坂幸太郎 著 『グラスホッパー』
 『グラスホッパー 』 著者:伊坂幸太郎(角川文庫)


子どもの時代があった人なら誰しも(もちろんみなさんということですが)

一度は超能力のようなものが使えるのではないか?

と考え、実行してみたりすることがあったのではないでしょうか。


現に私は、人は必ずとべるもんだと思い二階からジャンプしてケガをしたり、
人の心は読めるもんだと思い、こう思ってるでしょう!といったら、逆ギレされたりした
経験があります。


とまぁイタイタイ経験があるのですが、やはりこのような小説に出会うと

私にはなんらかの超能力があるのではないか。と思ってしまうのです。


伊坂幸太郎さんは、「絡み合い」が本当にすごいです。


何の絡み合いって、別に殴る蹴るなどそういう喧嘩的な絡み合いではなく、

別々の話が後半になるにつれて段々と影響しあってきて、

最後には全部が合わさって、物語が完成する、という絡み合い。


はじめて読んだときには、「こんなおもしろい小説の書き方もあるんだ~」と思って
嬉々としたことが思い出されます。


それに伊坂さんの小説には、毎回不思議なことを言う人たちがでてくるんですよ。


不思議といったら全然伝わってなさそうですけど、

何か発言があるたびに、その小説から、その物語から、離れられなくなってしまうような

そんな不思議な言葉がでてくるんです。


毎回伊坂さんの小説が出るたびに読んでしまうのは、

そのどうしようもなく惹きつけてくれる

言葉を聞きたいから、

なんでしょうね~。

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★読み進め安さ      ☆☆☆☆
★男性へのオススメ度  ☆☆☆☆
★女性へのオススメ度  ☆☆☆

◆できればこんな方に読んでほしい

  ・人生に突然の出会いはあるもんだと信じている方
  ・自分は絶対超能力を使えます!という方
  ・「 秘密結社 」と聞いてときめく方

 『グラスホッパー 』 著者:伊坂幸太郎(角川文庫)

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<下記アマゾンより引用>

内容(「BOOK」データベースより)
「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。
どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。
一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。
それぞれの思惑のもとに―「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、
物語は唸りをあげて動き出す。疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
伊坂 幸太郎
1971年千葉県生まれ。95年東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で
第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。『アヒルと鴨のコインロッカー』で
第25回吉川英治文学新人賞、短編「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞
受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



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【 ホラー小説 】                                                             寒い中きもだめしに行くときに持っていくホッカイロのような小説

乙一 著 『暗いところで待ち合わせ』
 『暗いところで待ち合わせ』 著者:乙一 (幻冬舎文庫)


はじめに。乙一さんの小説ブログを書く時はこれだけは言っておかなければなりません。


私が乙一さんの小説の中で一番好きなのは・・・


・・・


「あとがき」 です!(笑)


これは間違いない。毎回あとがきが楽しみでしょうがありません。

もちろん実際にお会いしたことはないのですが、そのお持ちになっている言葉の
空気感が大好きです。


さてさて、あとがきのことはここいらにして、小説へ。


あとがきも好きなのですが、乙一さんの小説は
ホラーなのに、でてくるキャラクターやその物語の中に
ホタルのような温かな光があるんです。


この「暗いところで待ち合わせ」もそうなのです。


正直なところ書店で手に取ろうとしたときに、
表紙で 「この小説ぜったい怖いよ~~」と思いながら購入したのですが、
読んでみるとなんのその。


怖さよりも、断然そのやりとりの温かさに包まれてしまいました。

読んでいて小説の中にでてくるやりとり一つ一つがいとおしく感じられる。
そんなギャップのあるおもしろい小説です。

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★読み進め安さ      ☆☆☆☆☆   
★男性へのオススメ度  ☆☆☆☆
★女性へのオススメ度  ☆☆☆☆

◆できればこんな方に読んでほしい

  ・ホラー小説が怖そうで、いまだ一冊もチャレンジできずにいる方
  ・ちょっと恋愛関係がギクシャクしているかなと感じるカップルの方
  ・子どもの頃、かくれんぼでは誰にも負けない自身があった方

 『暗いところで待ち合わせ』 著者:乙一 (幻冬舎文庫)

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<下記アマゾンより引用>

出版社/著者からの内容紹介
駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合わせた。犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。他人の気配に怯えるミチル。奇妙な同棲生活が始まった―。書き下ろし小説。

内容(「BOOK」データベースより)
視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。職場の人間関係に悩むアキヒロ。駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合わせた。犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。他人の気配に怯えるミチルは、身を守るため、知らない振りをしようと決める。奇妙な同棲生活が始まった―。書き下ろし小説。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
乙一
1978年福岡県生まれ。一七歳の時「夏と花火と私の死体」で第六回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞し、衝撃のデビュー。日本ホラー小説界の将来を担う書き手として、注目を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



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【 ヒューマン小説 】 生まれてはじめて 胸がつまった小説

三浦綾子 著 『塩狩峠』
   『塩狩峠』 著者:三浦綾子 (新潮文庫)

小学生の時の夏休みの読書感想文だったでしょうか。


その当時日ごろ、小説など本の部類など全く読まない私は
家の中にあるものならなんでもいいかな、と気軽に『塩狩峠』を
取りました。


はじめのうちは小学生ながら、少し読んでは遊び、
少し読んでは食べ、少し読んでは寝て。。。


といった具合で、遅々として進まなかったのです。
まぁ小学生だからしょうがないですよね。(笑)


そんなこんなで進めていたのですが、


残り200ページをきったぐらいでしょうか(具体的な記憶はちょっとあいまいです)


もう、遊ぶことも、食べることも、寝ることも忘れて
この小説にしがみつくようになって読んでいました。


この小説の中に登場する、信夫の生き方。

その信仰心からくる、愛に満ち溢れた言動や
周りの人たちへ思い、そして献身。


その当時、小説のクライマックスでどうしようもない感情に
なってしまう自分がいて、それを何度も体験したくて、何度も終わりを読んだ記憶があります。


涙も止まらず、心がもどかしく、どうにかしたくてもどうにもできない
といったような胸がつまった衝撃がいまも残っています。


あれから、もう15年もたちましたので、
少しあのころからの自分を見つめなおす意味でも、もう一度読んでみようかなと思います。

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★読み進め安さ      ☆☆☆   
★男性へのオススメ度  ☆☆☆☆
★女性へのオススメ度  ☆☆☆☆
☆子どもへのオススメ度 ☆☆☆☆☆

◆できればこんな方に読んでほしい

  ・清い生き方ってどんなことなのかを知りたい方
  ・小学校5,6年生の方
  ・国会議事堂の中で寝ているお偉い様方

   『塩狩峠』 著者:三浦綾子 (新潮文庫)

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<下記アマゾンより引用>

内容(「BOOK」データベースより)
結納のため札幌に向った鉄道職員永野信夫の乗った列車が、塩狩峠の頂上にさしかかった時、突然客車が離れ、暴走し始めた。声もなく恐怖に怯える乗客。信夫は飛びつくようにハンドブレーキに手をかけた…。明治末年、北海道旭川の塩狩峠で、自らの命を犠牲にして大勢の乗客の命を救った一青年の、愛と信仰に貫かれた生涯を描き、人間存在の意味を問う長編小説

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
三浦 綾子
1922‐1999。旭川生れ。17歳で小学校教員となったが、敗戦後に退職。間もなく肺結核と脊椎カリエスを併発して13年間の闘病生活。病床でキリスト教に目覚め、1952(昭和27)年受洗。’64年、朝日新聞の一千万円懸賞小説『氷点』が入選、以後、旭川を拠点に作家活動。’98(平成10)年、旭川に三浦綾子記念文学館が開館(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



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【 ヒューマン小説 】                                           幼い時にお母さんに絵本を読んでもらったときの温かさをくれた小説

関口 尚 著 『パコと魔法の絵本』

   『パコと魔法の絵本』著者:関口 尚 (幻冬舎文庫 せ 3-1)

私が幼い頃、お母さんがよく寝る前に絵本を読んでくれました。

お父さんもよく寝る前に読んでくれました。
(お父さんの場合は私より先に寝てることも多かったのですが(笑)


どちらが読んでくれるのもとてもうれしかったのですが、
やはりお母さんが読んでくれるのはお父さんよりうれしかった気がします。


お母さんが読んでくれているときは、物語やその口調の温かさだけじゃなくて
側にいるお母さんの体温から感じる優しさのようなものに包まれていて、それが
なんともいえず穏やかな気持ちにさせてくれたのを覚えています。


この本は、そんな絵本を読んでもらっているときの温かさをくれる小説でした。


物語の内容がとてもシンプルでわかりやすく、登場している人たちの
感情もとても素直で、すっと心にはいってきます。


いろいろな人たちが交わっていくにつれ、
そこからにじみ出てくる温かさに包まれていって、
その温かさに包まれながら最後までよんで、温かい涙を流せた気がします。


大人になってからもこんな絵本のようなシンプルで温かな小説に出会えたことに感謝です。


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★読み進め安さ      ☆☆☆☆☆   
★男性へのオススメ度  ☆☆☆☆
★女性へのオススメ度  ☆☆☆☆☆

◆できればこんな方に読んでほしい

  ・子どもの頃のピュアな気持ちを思い出したい方
  ・夫婦、彼氏彼女で一緒に温かな気持ちになりたい方
  ・えなりかずきさん(きっと感動してくれるはず。)

   『パコと魔法の絵本』著者:関口 尚 (幻冬舎文庫 せ 3-1)

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内容(「BOOK」データベースより)
とある病院に入院した大富豪の偏屈じじい大貫は、そこで絵本好きな少女パコと出会った。ある日、勘違いからパコの頬を叩いてしまった大貫は、彼女が事故の後遺症で一日しか記憶がもたない病気だと知る。「ねえおじさん、前にもパコのほっぺに触ったよね?」。昨日を失った少女の心に特別な思い出を残そうとした大人たちの、心温まる奇跡の物語。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
関口 尚
1972年、栃木県生まれ。茨城大学大学院人文科学研究科修了。2002年、『プリズムの夏』(集英社文庫)で小説すばる新人賞を受賞してデビュー。07年、『空をつかむまで』(集英社)で第22回坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



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【 SF小説 】 現実世界を思い出すのに少し時間が必要だった小説

池上永一 著 『シャングリ・ラ (上・下)』

『シャングリ・ラ 上 』著者:池上永一(角川文庫 い 51-4)
『シャングリ・ラ 下』著者:池上永一 (角川文庫 い 51-5)


はじめて読んだ池上永一さんの小説。


これは展開がすごかったです。


私は常々、「SF小説を読むときは、現実世界のこと忘れてしまうくらいにしてほしいなぁ」


と思っているのですが、この小説『シャングリ・ラ』はそれを叶えてくれた本。


現在世界が進んでいった先にある未来


炭素経済で成り立つ世界。


地表は森林化され、都市には超構想建造物「アトラス」が
聳え立っている。


その世界で経済を動かす、カーボニストたち、
地表で生活するゲリラ、そしてアトラスで悠々と過ごす政府。
謎の会社-アトラス公社。


たくさんの登場人物が物語が進むにつれて絡みあい、
読み進むにつれて驚きの回数が増していく。


もう途中からどうなるかなぁ~と予想もできなくなって
ただただ、次の展開をワクワクしながら読んで読んで読んで、、、


気が付いたら読みおわっていました(笑)


ちょっと過激すぎたり、強引なところもあるのですが、
それはそれでこの作品をのおもしろい小説にしているのだと思います。


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★読み進め安さ      ☆☆☆☆☆   
★男性へのオススメ度  ☆☆☆☆
★女性へのオススメ度  ☆☆☆

◆できればこんな方に読んでほしい

  ・忙しすぎた仕事が終わって、とりあえず現実逃避したい方
  ・攻殻機動隊のような未来感が好きな方
  ・ブーメランをぶん投げてみたい方

  ≫『シャングリ・ラ 上 』著者:池上永一(角川文庫 い 51-4)
  ≫『シャングリ・ラ 下』著者:池上永一 (角川文庫 い 51-5)

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<下記アマゾンより引用>

内容紹介
21世紀半ば。熱帯化した東京には巨大積層都市・アトラスがそびえていた。さまざまなものを犠牲に進められるアトラスの建築に秘められた驚愕の謎とは--? まったく新しい東京の未来像を描き出した傑作長編!!

内容(「BOOK」データベースより)
加速する地球温暖化を阻止するため、都市を超高層建造物アトラスへ移して地上を森林化する東京。しかし、そこに生まれたのは理想郷ではなかった!CO2を削減するために、世界は炭素経済へ移行。炭素を吸収削減することで利益を生み出すようになった。一方で、森林化により東京は難民が続出。政府に対する不満が噴き出していた。少年院から戻った反政府ゲリラの総統・北条國子は、格差社会の打破のために立ち上がった。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
池上 永一
1970年生まれ、沖縄県石垣市出身。94年、早稲田大学在学中に『バガージマヌパナス』で第6回日本ファンタジーノベル大賞を受賞する。98年には『風車祭(カジマヤー)』が直木賞候補になる。沖縄の伝承と現代が融合した豊かな物語世界が注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



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【 ヒューマン・ファンタジー小説 】                                     久しぶりにお父さんとゆっくりお酒を飲みたいと思った小説

重松清著 『流星ワゴン』

  『流星ワゴン』 著者:重松清 (講談社文庫)



小説ブログを書くなら、1冊目はこれにしようと思っていました。


その理由は、まず著者が私が好きな小説家ベスト5の 重松清さん だから。


重松さんの小説は本当に温かい。


小説の中に登場してくる人たちの生き方に ほっこり とさせられる。


この小説もそう。とても温かく感じました。


38歳の主人公、同い年になった父、そして主人公の息子。


この3人それぞれの思いや、父から息子へかける言葉、息子から
父へかける言葉に、愛情という温もりがある。


怒るときもある、泣くときもある、笑うときもある。


想いが届いたり、届かなかったりすることもある。


でも、そんなのうれしいことも、悲しいことも全部をまとめて、
「 家族 」 が出来上がってるんじゃないのかなぁ。


こんな家族の温かさを思い出せるなら、(あと時間が許せば)
何度でも読み返したい小説だと思っています。

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★読み進め安さ      ☆☆☆☆   
★男性へのオススメ度  ☆☆☆☆☆
★女性へのオススメ度  ☆☆☆☆

◆できればこんな方に読んでほしい

  ・最近お父さんとあまり会話していない方
  ・7歳頃のお子さんがいる父親の方
  ・お父さんって何であんなに頑固なんだろう!意味がわからない!と思ったことのある方

  ≫『流星ワゴン』 著者:重松清 (講談社文庫)

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● 小説を読んだ後日
 
流星ワゴンを読んだ後日、実家に帰る機会があったので、
お父さんとお酒を飲むことにしました。


お酒をちびちび飲みながら、
そういえば25歳を越えて、性格が父親に
似てきた気がしていたので、そのことを話してみました。


そうするとお父さんは顔を真っ赤にしながら(たぶんお酒のせい)


「そうやろう、そうやろう、そうなるんやて~」


と、まるで予期していたかのような口調で
満足そうに、うんうん とうなずいていました。


本当に予期していたのかは謎ですが、
それはともかく、うれしそうな父の顔を見るのは悪くないなと思った1日でした。

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<以下アマゾンより引用>

出版社 / 著者からの内容紹介
38歳、秋。ある日、僕と同い歳の父親に出逢った。
僕らは、友達になれるだろうか?
死んじゃってもいいかなあ、もう……。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか?「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。

内容(「BOOK」データベースより)
死んじゃってもいいかなあ、もう…。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして―自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか―?「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
重松 清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒。出版社勤務を経て、執筆活動に入る。1999年『ナイフ』で第14回坪田譲治文学賞、『エイジ』で第12回山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で第124回直木賞受賞。話題作を次々発表するかたわら、ライターとしても、ルポルタージュやインタビューなどを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



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